……当企画は「そもそもハンバーガーの正統とは……」という、きわめてシロートな疑問に端を発した探訪記である。なので基本的にはハンバーガー、それもパティを挟み込んだモノを中心に話を進め、サンドイッチ・ホットドッグその他派生のフードメニューに関しては今回は取り上げないものとする(注:"基本的には"です。あまり厳密に受け取らないように)。あと、我がサイトらしくやはりBGMについても二言三言減給……でなかった、"言及"させていただきたく。
マックのハンバーガーの印象は肉にマヨネーズ塗って食べてる感じ(ビッグマックの印象ですな。パティ挟んだバーガーでは唯一ケチャップを使ってない)。今回あらためて内容物を吟味してみたところ、パティがえらくしょっぱいことに気付かされた。塩辛い。この塩味がバーガー全体を支配している。肉自体の主張が強いと、残りの具材も負けじとさらなる強い味で対抗することになる。ピクルスの味のキツさもマックの特徴だろう。刺すような酸味だ。良くも悪くもそのキツ目な味付けがマックらしさ。他店との比較の上できわめて重要なポイントになるのだった。
マックグラン(セット\661)は80グラムパティと特製バンズ以外の素材については、レギュラーのハンバーガーとの違いは見出せなかった。FKやMバーガーのようなプレミアムな位置付けとまではゆかないらしい。やや残念。GRAND DEBUTとまで謳うなら、今のマックに出来る最高の一品を提供して欲しかった……ハッ!!それがコレなのか……(ちなみにチーズバーガーも食べましたが、感想は割愛します)。
BGM――夜は空いてる人形町店、滞在時間約20分の間、完全なる無音だったときアリ……さすがにソレはイカンでしょ……。2Fはシーン…………。その次行ったときはワム!のケアレス・ウィスパーをBGMアレンジした、すっっっっごくセンスの悪いインストポップスがかかっていた(←スーパーに買い物行くとかかってる、あのノリ)。その次行ったときはライトクラシック――そうですな、ヨハン・シュトラウスとかメンデルスゾーンの交響曲とか想像していただければ。マックほどの企業規模(世界企業ですから)をもってすれば自前の番組や放送局を作るくらい、いとも簡単なことだろうにと思えてしまうのだがなぜソレをしない?と言うかマックのセンスでぜひともやって欲しいんだけど……てなことボヤいてたら、渋谷ハンズ前店でようやく若向きなBGMに巡り会えた。しかも所々に自社CMが入る……コレだ!しかしアレかね、わざわざ渋谷やお台場まで繰り出さぬと真っ当なマックにはお目にかかれんというコトなのかね?
→続・マクドナルドへ渋谷センター街店へ。まず店員が韓国人であることに「やっぱりロッテなんだなぁ……」と妙な感慨が湧く。ユンソナのようなイントネーションの日本語で、丁寧な接客。2階に上がってビーックリ!♪言えないのよぉ〜……てな曲に迎えられ、思わず階段踏み外しそうになる。店内は十年前のマックって感じ?マックもFKも、もちろんロッテリアだって"オシャレ"な今風インテリアにすっかりリニューアルを遂げた店舗が大多数な中にあって、ココはまさにその改装前の雰囲気を現在に伝える、大変貴重なお店なのである(資料的価値、極メテ高シ)。十年前の……と言うより、コレこそがきっと由緒正しき60年代――『アメグラ』辺りの、白黒チェックに赤青ネオン――なメリケンスタイルなのだろう。そうに違いないサ。本物への飽くなきこだわりをビンビンに感じるネ……これぞ本物のハンバーガーショップ也ーっ!!……だったら洋楽流せよ、洋楽をッ!!なぜに小田和正?なぜレベッカ??ワザとやっとんのか?
チーズバーガー(セット\461)。バーガー全体のイメージもきわめてマックに近い。バンズ表面の白ゴマ辺り、マックもFKもみな同じ工場に発注してるんじゃないか……と思いたくなるくらいよく似ている。バンズで個体差を識別することは難しいだろう(但しTVチャンピオン級の賢者を除く)。野菜は無し。オニオンの風味が香ばしく(包み紙に玉ネギの絵アリ)、パティとケチャップの味に巧く絡んで、案外と美味しい。ただ随分と地味地味な味ではあるけれど。うん、味の方向が地味だよなぁ……。
あと気になったのがメニューのデザイン――カウンターで差し出されるメニュー見てもあるいはサイトを見てもわかるんだけど、おそらくシンプルかつ整然と作ろうとしているその意図は理解できるんだが、しかし結果としてあまり美味しそうには見えない。マックと比較してみるとよくわかる。さすが本場仕込み!――という感じのコントラストの強いバチッー!!とした撮り方で、何だか美味しそうなモノが詰まってるなぁ〜という感じにさせられるのは断然マックの方だと思う(――とにかくマックの写真の撮り方はデジカメやる上で大いにヒントになっている。アングル然り――仰角で撮ると大きく見え、逆に見下ろすとバーガー自体小さく写る……)。あとレイアウトね。全景入れずにトリミングして、あえて小さなスペースに押し込んでいるのがマックの勝利の方程式。余白の多過ぎるスカスカなメニューは"温み"に欠けると言うか、寒々しくてよろしくない。
そんなロッテリアにホットな話題!ロッテリアプラス、高田馬場に7月7日、グランドオープン!!ソレは何ぞや……という話は置いといて、非常にタイムリーな話題だけに近々行ってみようかと思っている。レポートをお待ちあれ。
看板見ると"ファースト"と"キッチン"の間に"・"――中点、ナカグロがある(注:社名にはナシ。なお英語表記では"-"――ハイフンが入る)。最低位バーガーがベーコンエッグバーガーと知り、じっと手を見る……。誕生して26年の定番メニューだそうだ。ハンバーガーは(僅か)5種類だし、現在冷やし担々うどん売出し中だし、店名の何処にも"ハンバーガー屋"とは断ってないわけだし(注:事業内容には記載アリ)、ココは広義のファーストフード店という解釈で。
店舗限定発売ザ・ハンバーガー[チーズ]\525をいただく。セットで\892!!「完全オーダー制。お時間を10分前後いただいて……」とは店員にも言われたし、断り書きにも書いてあったが、ヤー軽く15分は待ったサ。待ちに待ったザ・ハンバーガー、皿に乗って出て来た……そりゃ当然だワナ、15分待たされてる以前に、コノ店で一番高いメニュー頼んでるワケだし、なにせ頭に"ザ"が付いてるワケだからしてナ……しかしその皿が軽〜いプラスチック製とわかり、VIPな気分も途端に学食へと墜す(その一方でコーヒーは陶器のマグカップらしいゾと)。
見た目のボリュームは満点。ソフトフランスパンバンズの表面パリパリはベーグルの様な固く締まった印象を与え、これだけ厚味のある食べ物を頬張るには食感としてやや邪魔な気も。ベーコンはFKの得意芸か?この最高級バーガーにも入っていて、しかも全体の味を支配……従来の約2倍(重量)のビーフパティは何処へ?わざわざ[チーズ]にした意味がないくらい、チーズも存在感がない。鮮度優秀なる野菜たちをも隅に追いやり、すっかりベーコンが主役の座を占めている。どうにもベーコン氏に誤魔化された感のある892円。
一方ベーコンエッグバーガー(セット\560)を食べると、ベーコンはずい分とおとなしいものだった……何故こうも違う?ファーストキッチンのハンバーガーの印象は、かぶりつくとまず目玉焼きの食感がする――白身でも黄身でもどちらでもよい、塩コショウ振らない限り無味な料理なので、私は目玉焼きという料理が積極的には好きではない(もちろん嫌いでもない)。よって私としては決して歓迎できる食感ではない。バンズは柔らか目、野菜は刻みオニオン以外なし。名前どおりベーコンとエッグ(+パティ)で勝負すべきバーガーなのだが、それらのうちのいずれかの食材が取り立てて美味しいということもなく……ココはポテトをガサガサ揺すって楽しむ店なのだろう。そう、見せ方はなかなか巧いと思った。ただそれだけかな……とも。この特集制作に際し、↓真下の項の"とある発見"がきっかけで、各店の沿革など必ず調べることにしたのだが、ところがFKのサイトは見た目と仕掛けが派手なばかりで、沿革や経営理念などコレっぽっちも出て来やしない。やはりガサガサ言わすだけの会社なのか……。BGM――ギターフュージョンを続けてかけられると、3曲目くらいで飽きてくることに気が付いた。その他キャンディ・ダルファーだかその辺のアーティストによるものと思われるビート激し目なフュージョンサウンドなど。あと店員が制服を腰履きしているのも目に付いた、渋谷宮益坂店。
サイト見たら「昭和45年(1970年)2月に会社が設立され日本で一番最初にハンバーガーショップを出店……」とあった(マック日本第1号店――銀座三越1階――は71年7月)。ソレ、知らんかっとってん……。そんな栄誉もすっかり今は昔なパイオニア。"マックの亜流"という感じのロゴマーク、内装――というのも話の順序が若干違うのだろう。おそらく「米国に"マクドナルドズ"っちゅうイケてるハンバーガー屋があるらしいゾ」「ならソイツをそっくり真似して"ハンバーガー屋"、始めてみっか!」というくだりがまずあり、順風満帆1号店をオープンさせて国内独占を成し遂げたところがそれも束の間、すぐ1年半後に当のマックが日本に上陸してきてしまったと……。現在では他店同様、世の流行に乗り(否、流れに逆らえず)パストラミサンドやらハーブチキン&ゴーダサンドやらのサンドイッチメニューにも力を注いでいるようなのだが、今回は冒頭掲げたとおりの企画なので、残念ながらその奮闘振りは一切見なかったことにして先へ進む。
チーズバーガー(セット\399――安っ!)。マックの系列に属するであろう、平らな感じのハンバーガー。但しバンズはご覧の通り、表面に一本筋の入ったタイプ(経営理念にも一本筋が入っていることを期待する――えっ?シツコイ?)、中身は粗めのパティに刻みオニオン、チーズ、ケチャップにマスタード――マックに準ずる。残念ながらコレと言った特徴がなく、どう書いたら良いやら説明に困る。そう、とにかく"コレ"というモノがなかった。どの食材も味に刺激や引っ掛かりがなく、そういう意味では食べた〜!という満足感にも達成感にも至らない。その辺りがマックの"アザトイ戦略"との差なのだろうと思っている。"食後感"――とでも言うか、マックのバーガーは好みの差こそあれ、少なくとも何物か「食べた〜!」という感じだけは口中に残るシステムなのである。ドムドムはソレが弱い。店内BGMは、曲の合間にお店の宣伝を時おり挟みつつ、イマドキのブラック/ダンス系ヒット曲中心の選曲。他店の惨状を思えば十分合格点。セットのドリンクはカルピスウォーターやQOOなどからも選ぶことができ、地味なところでちょっとした特色を出していた。以上、わざわざサイトで検索してまで足を運んだ長津田店より。 →"新風編"へ
2004.7.13 Y.M←というワケで君子危ウキニ近寄ラズ――そこを"曲げての"マックなのである。なんかモォー恐々って感じで……。
チーズバーガーのセット\472。でいきなり……!!包み紙開けるなりイヤ〜な臭いが鼻を突く。非食品的――これはヤバイ!というニオイなのである。う〜ん……この時点で終わりっちゃ終わりなんだが、そこを"曲げて"続けますか。あらためて見るにまぁなんと薄いこと!ハンバーガーと言うとやはりもう少し立体的なイメージのモノだと思うんだけどね……。否、もっと立体的たれ!本気でびっくりした。そのあまりに二次元的な姿から受けたダメージ"20"……。
で、え〜っとぉ……例によってまずバンズ――あごの裏に貼り付いてなかなか飲み込めない、モッサモサの、ノドに詰まるバンズね。で、裏にはなぜか焼き色だけがしっかりと付いてる……コレ、焼き色着けた状態で冷凍してるか、着色料で着けているとしか思えない。それとも特殊な光線使って一瞬で焦がしてるか……。ケチャップとオニオンで全体の味を調え、パティは前も言ったとおりの塩味。ピクルス同左。あ……あとチーズもいた。でマックのバーガーは私の場合、飲み込むのに特別なアゴの運動を要するバンズの時点でもうダメ。バンズがこんなに美味しくないとは思わなかった。パティの質・厚さどうこうの問題じゃない。ハンバーガーの味の決め手――それは、かぶりついてまず最初に味のするところ、すなわちバンズ。
←にも書いたけど、つまるところマックのハンバーガーにはハンバーガー的な喜びがないのだよ。それが「昼食的喜び」なのか「おやつ的喜び」なのかは人それぞれ・その時々だろうけど、今この場で言いたいのは、少なくとも「ハンバーガー的な」喜びも、醍醐味も豪快さも奔放さも、もはやマックには存在していない――ということである。確かに「ハンバーガー」という食べ物は、片手で持って歩きながらでもパクつける、お手軽便利な食事ではあるんだろうけれど、それでもその"原型"となったであろうバーガーの上下2つのバンの間には、喜びとか楽しみとか愛情とか温もりとか、そうしたものがきっともうちょっと多く挟み込まれていたのではないんだろうかと――そう思えてならない……コレが当企画の"最新の"見解である。まぁ言い始めたらキリはないのだが、そこを"曲げて"止めておくことにしますかね。次食べに行くのはいつのことだか――
↑マクドナルドへちなみにBROZERS'のマスターは、たま〜にマックに食べに行くんだそうである。もちろん勉強のため――
私の場合、別に勉強なんて何もないワケで、なのでこの日はまったくの思いつきで入ってみたワケ。まーある種、食事自体どーでも良かったワケよ(ソコマデ言ウカ……)。でトマトマックグラン単品\280。最近ポテトが分離可能なシステムであれば極力頼まないようにしている(理由は多々ありますが……)。んで単品と。トマトマックグランも単品だと\280……まぁ安い部類のバーガーですな。妙な高級イメージで売ってはいるものの。セットで\580?しかしウェンディーズチーズのセットが\588で、どう考えても10倍はちゃんとしたバーガーが……(以下略)。
トマトマックグランという名を初めて聞いたとき、失笑したのを覚えている。トマトは標準装備が当たり前のバーガーを知ってしまった以上、トマト1枚挟んだだけでトマトバーガーと銘打って売り出すという商売がひどく滑稽に感じられたからである。でも立石バーガーにはトマトバーガーあったっけかな?注文すると、出来上がるまでたったの2分待つことに同意を求められる――この辺も今となっては新鮮だ。しかも実際には2分以上要したのだが。でカウンター近くで待ちながら思ったこと――やはりニオイきついネ。特有の油のニオイがどうにも……。
話戻ってトマトマックグラン。固めのバンズ――こいつもまた例によってソフトフランスパンバンズ?生地は変わっても表面・お馴染みの白ゴマ健在。裏ケチャ、マス、マヨ、シュレッドオニ、ピクルス×2?、シュレッドレタ、淡い色のトマ、チー、パティ、下バンズ。食べてみて思ったこと――バンズの身の詰まり方。パティの繊維質。レタスの乾燥具合。あとはマヨネーズの塩味とマスタードの重い辛さ。ピクルスの平たい酸味――以上。トマトは居たような居ないような。マックのバンズはフジパンだっけ?京葉線乗ってるとフジパンの工場にマックのトラックが停まっているのが見えるんだよネ。現在\100のチーズバーガーも念のため確かめてみたが、やはり塩だった。すっごく塩だった。なんでこんなに塩味なんだろ?ウェンコも佐世保もみんな甘いのに。
その他――マックグランは包み紙が立派。内側が湯気を逃がすような仕組みになっている……きっとそんな気がする(調べる気ナシ)。ちなみにマックの包み方は、包みを開けるとバーガーが裏返って現れるのネ。ウェンコは開けるとてっぺん向いて出て来る。コレが食べる効率を考えて――ってヤツなんだろうか。ワカラヌ……なぜなら、撮影しようと思ったら、裏返っているバーガーを一度オモテにひっくり返さないといけないので、私にとってメリットは全く無い。私にはウェンコの方が食べやすいように思えるのだけれど……
→マクドナルドへやーっと遭遇できたのである!!巣鴨に行ったら一足違いで撤退した後、西武新宿線の沼袋なる駅まで行ったら既に経営が変わっていた。ホームページの無い(又は役に立たない)状況下、真偽の程定かならぬ情報を元に首都圏になお数店の存在を確認。調布、能見台(西武・松坂の母校、横浜高校がある)などの中から新浦安を選んだ――ただ京葉線に乗りたかっただけである。
いつも車窓に見えるダイエーに初めて入る。ショッパーズプラザという、相当冴えない響きのショッピングセンター内。"SC"というところでピーンとくればよかったのだが、フードコートの中の一店だったのが残念と言えば残念。出来たら通常の店舗に行きたかったが、まあそんな些細なことはこの際どうでもよい。なにせやっとの思いでついに今日対面できたのである!なんだろう……いつもすんでのところで取り逃がしてしまう大怪盗をついに追い詰めて、それでもなお悠々と退(すさ)り去ろうとする怪盗のマントの裾をどうにか掴まえた心境かな?今度こそ逃さないぞ、MEIJIサンテオレ!そこに控えておれ!!(←何かの間違いかのようにツマラナイ……)
ココは色使いが昔から独特(という記憶がある)。マックを意識したとしか思えない赤地に白文字の看板に(深緑を基調にした店舗もある模様)、スタッフの制服は緑、バーガーの包みは白地に明るい緑と黄色が配されて、ライムかレモンのように爽やかである。レジ脇に「New Sante Burgers」というポスターが下がっている。ふ〜ん……何かを最近Newにしたのネ。確かにチーズバーガーの包みに貼られたラベルはチリチーズから「チリ」の字をマジックで消して使っていた。バーガー7種、「SANTE OLE MENU」は男爵コロッケバーガー\220から始まって、ハンバーガー、チーズバーガーは6番目と7番目に出てくる。ハンバーガー単品\260。[ハンバーガー+ドリンク]のタイムサービスは(多分always)\300。毎度お馴染みの平たい白ゴマの乗ったバンズはパサ目。その下に特製ソース――これはドミ系で甘目。ソテードオニはポスターの写真では輪っかになってるのだが、実物は切ってあった。顔を近寄せるとガーリックのよい匂いが漂ってくる。よく見ると特製ソースに混じり粒々したものが……ガーリックペッパーが振ってある模様。パティの下にマヨ、下バン。ガーリックと特製ソースが巧く機能してわかりやすい美味しさを成している。合わせれば何でも美味しくなるガーリックなので、まあ単純ちゃあ単純なのだが、とは言え他にガーリックを全面に押し出しているバーガーも知らないので、これはひとつ良い形のセールスポイントだと思う。とは言え他店の味と価格を考えれば、せめてこれくらいの個性はないといけないのだろう。まかり間違っても「スタンダードな味わい」ではないと思うが。
チーズバーガー\290。こちらは特製ソースに代わってケチャ、有るか無いかわからなかったがマス、ピク、白いチー、パティ、ソテードオニ。ガーリックペッパーの使い方はハンバーガーより控え目(偶然か)。こちらの方がパティの味がよくわかった。薄くて幅の広いパティは脂っこくなる"寸前"の脂ノリで、ギリギリ美味しい方に傾いているといったところ(貶しているワケではない)。パサパサ、ガサガサしていないし、繊維質をしがんでいる感じもないので、それなりに良いと思う。バンズは余韻甘目、悪い後味ではない。
'71年にマックが銀座三越に1号店を出して以来、私が物心ついた頃にはロッテ、明治、森永――お菓子の会社がどこもマックによく似た店を構えていた時期があった。当時こどもだった私には「お菓子の会社」がやっているように見えたのだけど、今調べると明治サンテオレは昔も今も明治乳業の系列下にある。ちなみに森永ラブはレストラン森永(らしい)。ともかくマックとそれに類似の店々が銀座・新宿・池袋……繁華街に咲き乱れる状況は、消費者からすれば「バリエーションが増えた」ような格好で、私も母親に連れられてその中の何店かに入った記憶がある。今思えばアレはアレなりにハンバーガーブームだったのだ。しかしその後、森永ラブはバーガーキングに変わり('96)、そのバーキンも撤退して('01)、今はその跡地をFKが埋めているらしい。サンテオレもジリジリと勢力を減らし、「本部である明治サンテオレ株式会社は2003年に東京明治フーズ株式会社に吸収合併され」て、今や都心からは遠く退いてしまっている。信越方面にはまだ多いらしい。創業'74年7月。しかしメニューを新しくした辺りまだまだやる気に見えるのだが……まだやるのかなー?(もちろん希望)
ときにトレーに敷かれたマット、コイツが他店と比べ物にならないくらいの良い紙を使っていたのには少かならず驚いた。折り紙並みの紙質の良さなのである……こういうところにコスト感覚が表れるのかなぁ〜などと正直思ってもみたり……。
2006.1.11 Y.M