ハンバーガー"隧"道

ベストバーガーショップ'05


――2004年はヤレ「喜び」だの「」だの、ずいぶんと青臭いことを書いたので、今年はそんな書生じみた物言いはやめて、もっと冷静に……と、年末のある時期までは確かにそう思っていた。がしかし……何となく考えがまた元に戻ってしまった。なぜなら私にとっての「食の楽しみ」というのは「緊張からの解放」であるとか「ストレスの発散」であるとか、そうした精神的欲求の充足という面が特に強くあって、なので「喜び」だの「充足」だのを与えてくれないバーガーというのは、どうしても「つまらないモノ」と、そう見なさざるを得ない、そうした判断がどうしても立ってしまうのである。

 2004年は26店の中から選んだ。2005年は「帝都編◆都西」の「The Maple Leaf」から「舶来編」の「Bubba Gump Shrimp Co.」まで78店。あらためて見返してみたが「年度代表」ということを念頭に置くと、どうしても2つの店のことしか思い浮かばない。去年と同様4〜5店まで増やそうという努力はしてみたのだが、その後が続かない。出て来ないということはソレが答えということなのだろう――そう考えて、2005年は78店の中から、たったの2店を代表として選出した。もちろん美味しい店にはたくさん行ったし、何度も舌鼓を打ち、ほっぺを落とした。そんな中から「2005年の終わりにもう一度食べるとしたら――」と考えたとき、出てきたのがこの2店――

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ベストバーガーショップ'05

帝国ホテル

レストラン ユリーカ

[日比谷]

……もう一度食べるとしたら―真っ先にココのハンバーガーが思い浮かんだ。フロントの彼女の軽妙なトークも痛快だった。自分へのご褒美に食べたい一品。

BROZERS'

[人形町]

……去年も選んだので2年連続である。78店も巡ってるんだから、何もまた同じ店を…とも思うのだが、しかし食べたい欲求にはどうしたって逆らえない……

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ベストコストパフォーマンス'05

――質・量・価格のバランスに優れたバーガーを選定

ウェンディーズ

……こちらも昨年に引き続き。毎度1000円・2000円のバーガーを、さてさて……、フゥムフム……、ほっほぉ……と「シタリ顔」で食べてはみるんだけど、でも結局のところ、たった300円のウェンディーズチーズの方がすなお〜に美味しかったりするんだよネェ〜。もはや私の中では抗えない事実

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以上、遅れ馳せながら。今年2006年がみなさんにとって
良きバーガー元年になることを祈りつつ……

2005.1.16 Y.M